岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

呼吸が浅くていつも息苦しい。改善するにはどうすればいい?

今回は呼吸が浅くていつも息苦しい感じがするという相談。
仕事はデスクワークで体をハードに使うようなことはほとんどないが、手をよく使うため首こりや肩こり、背中や腰の張りといった不調もありました。

呼吸をしてもらうと一生懸命息を吸い込もうとしているが肋骨が広がる感じが見られません。

姿勢をチェックしてみると、
・首が前に倒れ、頭が前に出ている
・猫背
・腕が捻じれている
・肘が曲がっている
・左右の肩、腰の高さが違う
など上半身の大きな崩れだけでもいろいろ見つかりました。

腕、肩、首、背中、腰の筋肉といった肋骨の上に乗っている筋肉が硬いということは肋骨を圧迫します。
当然肋骨の中にある肺も圧迫のストレスを受けてしまいます。
それが呼吸の浅さ、息苦しさを引き起こしている原因です。

十分な呼吸ができるようにするには適切な環境、条件を揃えてあげる必要があります。
まずは肋骨を圧迫している筋肉の緊張をゆるめて肋骨が十分に動ける状態にすることです。

それには肋骨の上に乗っている肩甲帯(鎖骨、肩甲骨、上腕骨)を動かして肩甲帯に付いている筋肉の緊張をゆるめてバランスを整えることです。

肩甲帯がゆるむと腕の緊張、鎖骨や肩甲骨に付いている肩や胸、背中、腰といった体幹の筋肉の緊張もゆるんで体幹の捻じれや傾き、首や頭の位置も戻りました。

肋骨を覆っている筋肉の緊張がゆるんだ状態で呼吸をしてみると、肋骨が十分に動くようになり、十分に呼吸ができていることを実感できたようでした。

息が十分に吸えるようになると息苦しさが解消されただけでなく頭もスッキリして爽快感があったようでした。

呼吸というと、どのように吸うか、吐くかといったやり方に意識がいきがちですが、どうやるかよりもいつも自然に呼吸ができる環境、状況を整えておくことが大切です。

手だけの使い過ぎも、他を動かさないこともどちらも全身の筋肉の緊張度のバランスを崩すことになります。
バランスの良い状態を維持するためにも、毎日からだに付いている筋肉を全て適度に動かすようにすることはとても重要です。