岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

喘息で呼吸するのが辛いのを改善するには

今回の相談は喘息があり呼吸するのが辛いという相談。
病院で医師から呼吸のトレーニングをするようにと言われたそうだが、呼吸をすること自体が辛くてなかなか改善しないとのこと。

喘息以外の不調についても聞いてみたが、
・肩こり、首こり
・腰の張り
・長時間立っていたり歩くと脚が疲れてくる
・家族から姿勢が悪いといつも言われる
といったことが気になっているとのこと。

身体の状態をチェックしてみると、
・左右の肩と腰の高さが違う
・猫背気味
・腰は反り気味
・O脚気
・全身が強く緊張していて力が抜けない
といった崩れが見られた。

問題の原因は体幹の筋肉が緊張していること、緊張度のバランスが崩れて体幹の捻じれ、歪み、傾きが起きてしまったことで胸が圧迫されてしまい十分に呼吸ができない状態になってしまっていることにあります。

問題を解決するには体幹の緊張をゆるめて捻じれ、歪み、傾きを直して胸の圧迫を解消して十分に肋骨が広がれる状態に戻すことです。

まず肩、腕の緊張をゆるめるために肩の位置を中間位置に戻してみた。
片方は胸側が、もう一方は背中側に緊張があったので両肩とも肩が本来の自然な位置から外れた位置に来てしまっていた。
胸と背中の筋肉の緊張が均等な位置で肩を上げ、息を吸う・吐くを何度か行うと肩の位置が中間位置に戻り、腕の緊張もゆるんだ。

次に腕と肩甲骨の連動した動きを取り戻すために脇の開閉、肘を90°曲げた状態で腕を上げ下ろし、腕をバンザイ(横から)のように上げる運動を呼吸に合わせて行った。
楽にスムーズに動ける範囲で動かしていくと腕や肩の緊張がさらにゆるみ、胸や背中、腰といった体幹の筋肉の緊張、首の緊張もゆるんだ。

後は前屈運動を行ったり、股関節・膝・足首周囲の緊張をゆるめて連動した動きを取り戻すアプローチを行って全身の捻じれ、歪み、傾きを直すと肩こりや首こり、腰の張りなども解消された。

そして呼吸運動を行ってみた。
肩甲骨を上げてから息を吸うと上部肋骨もきちんと開き、息が楽に吸えたようだった。
何度か繰り返すと咳き込むことなく楽に呼吸ができるようになった。

その後も呼吸がずいぶん楽になり、喘息の症状が出ることも少なくなってきているようだ。

喘息には呼吸運動が重要だとしてもまずはきちんと呼吸がやりやすい体の状態に整えてあげてそれから行うようにすることが大事だと感じた。