腰痛を治すためにきつい筋トレなんてする必要はない

立ったり歩いたりすることが辛くなると筋力の低下を感じて日常生活を楽にするためにきついトレーニングをしないといけないと思っていませんか？

きついことしんどいことをやらないと日常生活が楽ならないなんてことはありません。

きついこと、しんどいことをやって残るのは『疲労』です。 疲労が蓄積すれば筋肉は硬くなってしまいます。 筋肉が硬くなれば関節はスムーズに動きにくくなり、歩いたり階段を上り下りもスムーズさがなくなってしまいます。

また、いくら筋肉を鍛えても重いものを一生懸命持ち上げるようなトレーニングをやっていれば歩いたり階段の上り下りでも体を動かすために余計な力を使う癖がついてしまいます。 筋力が高まっても動かすのに余計な力を使ってしまえば結果は同じです。 せっかく頑張ったことが日常生活に全く役立ないなんてことになってしまいます。

日常生活を楽にしたいならきついこと、しんどいことをやるのではなく、歩いたり階段の上り下りなど日常生活動作で筋肉に疲労が溜まらない楽な体の使い方を覚えて毎日楽に行えばいいだけのことです。 それが日常生活を楽にするための専門的なトレーニングです。

イスに腰掛けたりイスから立ち上がると腰が痛くなる、膝が痛くなるという人は腰掛けたり立ち上がる時に腰や膝にグッと力が入るような動き方をします。

その瞬間に腰や膝に大きな負担をかけてしまいます。 そういう動作を毎日何十回と繰り返していれば腰や太ももの筋肉は疲労でパンパンになってしまいます。 そんなことをしていると腰痛やひざ痛が起こってしまいます。

ちょっとしたことで筋肉に大きな負担をかけることになりますが、裏を返せばちょっとしたコツを知っていれば大きな筋力を使わないで腰掛けたり立ち上がることはできるということです。

腰痛やひざ痛の人にはそういうコツをアドバイスして毎日の生活の中で練習してもらいます。 ちょっとしたコツだけでイスに腰掛けたり立ち上がったりする動作だけでなく、歩いたり階段の上り下りも楽になり腰痛やひざ痛が起こらなくなります。 それどころか筋肉も柔らかくなって柔軟性が改善したり、脚を真っ直ぐ伸ばして立てるようになったり、ヒップが上がってくるといった効果も出ます。 それがその人の腰痛やひざ痛を改善するために必要なトレーニングだということです。

頑張ってきついことをするだけが効果を上げる秘訣ではありません。 特に腰痛、ひざ痛の場合は頑張るようなことをすると筋肉が硬くなってしまうので逆効果です。 いかに日常生活動作を楽に行うかが大事です。