岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

太ももを鍛えてもX脚・O脚は直らない

O脚というと内転筋が弱く、X脚はお尻の筋肉が弱くなってバランスが崩れて外側に引っ張られることで起こるというイメージが強いようで筋肉を鍛えて強い力で骨を引っ張れば真っ直ぐになると思っているようです。

「バランスをとる」と簡単に言いますが、内ももやお尻を鍛えるトレーニングをどのくらいの量やったら、どれくらいの強さになればよいのかということが判断できなければバランスをとることはできません。 残念ながらO脚の人が内ももを鍛えるエクササイズを、X脚の人がお尻の筋肉を鍛えるトレーニングをどのくらいの負荷でどれくらいの量やればバランスが取れるのかという明確な数値ははっきりとはわかっていません。

そういう意味でも少数の人には効果があるかもしれませんがほとんど人が太ももを鍛えてもX脚・O脚を直らないでしょう。

強化してバランスを取るためにはあれこれ難しいことを考えないといけませんが、大切なのは「立った時に脚が真っ直ぐ綺麗に伸びている」ことです。 そう考えれば立つために必要な最低限の筋肉の緊張の状態で揃えれば太ももの360度のバランスは取れます。

O脚やX脚で相談に来た人も最初は筋肉を鍛えると思って来られるようです。 しかし、やることは「体を緩める」ことだけです。 身体を調整して筋肉の緊張をほぐし、全身の筋肉を緩めて骨で立てるようになると自然と姿勢も良くなり、真っ直ぐ伸びた脚になります。 筋肉を鍛えないと脚が真っ直ぐにならないと思っていたのに全く逆の緩めることで脚が真っ直ぐになってしまうので戸惑うようですが、骨が変形してO脚・X脚になってしまっている人はほとんどいませんから元々の脚が真っ直ぐに伸びている状態に戻してあげればちゃんと直ります。

考え方をちょっと変えてみればバランスをとるというのももっと簡単にできるということです。