岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#40 身体を整えるトレーニングを受けてきました①

H.S.S.Rラボへ伺って先生のトレーニング指導を受けてきました。

先生の指導を受けてみたいと思ったきっかけは、先生が指導するトレーニングの内容がどういったものなのか知りたいということはもちろんですが、先生から学ばせていただくようになって自分のトレーニング指導が少しずつまともになっているということは感じていますが、教わっていることを自分の指導の中で活かせているのだろうかと感じることが多くなっていたからです。

それなりに結果が出ているところもあるのですが、ウォーミングアップからトレーニング、クールダウンまでの一連の流れ、指導の中での声のかけ方、動きを上手く導くための補助のやり方について本当にこれで良いのか?もっと上手くやることができるのではないかと感じることが多々あります。 そこで本物のトレーニング指導を受けてみることで自分の指導の問題、もっと良くするためのポイントがはっきりすると思ったからです。

実際に指導を受けてみた感じたことは、自分が教わってきたことを『わかったつもり』でやってしまっていたということです。 セッションは90分でしたが、ウォーミングアップからトレーニング、クールダウンまで行なってきっちり90分で終わります。

ウォーミングアップで行う動きやエクササイズについてわかりやすく説明して下さいますし、動きに問題があればその都度手を当てて誘導したり、アドバイスしていただきながら修正しますが、その際に身体の動きを止めることはありません。ずっと動き続けていきます。

インターバルに関してはセット間だけでなく次のエクササイズまでの時間もきちんと管理しながら進んでいきます。 一切の無駄がなく、まさに流れるようにトレーニングが進んでいきます。

レーニング指導のプロとしてこういったことは当たり前だとは思っていましたが、ここまできちんとした流れでトレーニングが進んでいくと自分の指導との違いがどんどん浮き彫りになってきます。 自分の指導を振り返ってみるとエクササイズの説明が長くなり止まっている時間があったり、インターバルもきちんと計っているつもりでしたが先生に比べると曖昧です。

内容についても自分の指導との違いを感じることばかりでした。 ウォーミングアップでは1つの動きにつき100回くらい繰り返していきますが、とにかくリラックスして動かしていきますので汗がにじむくらい身体が温まって筋肉の余計な緊張も解れるのはもちろんですが、身体の動きも良くなります。

先生は「これがウォーミングアップです」と仰っていましたが、同じ内容をしていても自分の場合はここまで身体が解れたという感覚はありませんでした。 つまり自分がしているのはウォーミングアップではなく、単にWarm(身体を温める)にしかなっていなかったということです。

レーニングは座位、立位で行うものばかりで寝て行うようなエクササイズは一切ありません。 地球上で暮らすうえでは重力に対してきちんと立てる、動ける身体が必要ですから、姿勢作りのためには垂直負荷を利用した全身の繋がりで行うエクササイズは効果的なエクササイズです。

しかし、ただ座ってやる、立ってやるから姿勢が良くなるというわけではありません。 常に鏡で自分の姿勢を視界に入れながら姿勢を意識しながら身体を動かし、スタートの前にきちんと姿勢を作り、体幹の筋肉の緊張を緩めないで姿勢を維持しながら行なっていきます。

スクワットは頑張れば100kgくらいはできますが、筋肉を緩めないで姿勢を維持しながら行なう体幹レーニングでは座位でも立位でも15kgで8回行なっただけでもかなりきつくなります。

いかに自分の体幹が姿勢を作るために使えていなかったか、自分の体幹レーニングが姿勢作りに繋がっていなかったのかということを感じました。

競技でも普段の生活の中でもどれだけ重いものを持ち挙げることができるかということよりも重いものを軽く扱うことができるかということの方が大切になってきますから、そういう意味での強い体幹を作っていけるように自分のトレーニングでも指導でも『姿勢に繋がる体幹レーニング』というものを大切にしていこうと思いました。

それから何度も言われたことが『踵』と『お尻の付け根』です。 ハングクリーンやそこからのプレスでは踵で地面をプッシュした反動を使うことで楽に重りを扱うことができます。

きちんと踵でプッシュできないと地面からの反動が来ないので腕で挙げてしまいます。 そうするとフォームが崩れ、踵の位置やつま先の向きなどが変わり姿勢が崩れてしまいます。 重いものを楽に扱うためにも正しい姿勢で行うことが重要だということです。

スクワットの立ち上がりの局面では踵とお尻の付け根を意識することで楽に立ち上がることができます。 そうやって繰り返していくと臀筋は回数が増えるにつれて辛くなってくるのですが、大腿四頭筋にはまったく辛い感じはありません。 このやり方であれば大腿四頭筋の筋肉のつき方のバランスが良くなり見た目は細くなっていくでしょうし、ヒップアップしていくだろうと感じました。

レーニング後、トレーニングを始める前の身体の感覚と比べてみましたが、負荷をかけて頑張ったのに身体の歪みがなくなり、身体が軽くなりました。 身体調整をしていないのにストレッチングとトレーニングでここまで身体の感覚が変わるのかと驚きました。

自分のトレーニング指導でもトレーニング後に身体が軽くなるというところを目指してやっていますが、まだまだ本物には程遠いということを改めて感じました。 それでも自分が理想とするトレーニング指導を実際に体験することができましたので、自分の指導との違いを修正し、少しでも理想とするトレーニング指導に近づけていけるよう日々精進していきたいと思います。